2012/06/10

窓の水辺

ガラスのマジック、
製造された年代が古ければ古いほど不思議な魔力を持っている。
恵比寿のこれもそうであろう、戦前の建物だろう、壊そうにも簡単にはこわれない構造、2001年に東大大学駒場寮が取り壊された。
戦前、建てられたとてつもなく頑丈であったそうな建築物。
戦前のモノは壊れ難いとは、人間にも相通じる感覚である。
解体することを躊躇っていた理由の一つが構造的に壊しにくかったと聞いたことがあるが、その理由は他にも色々あったそうだ、
素人目に見ても責任はとれませんが、
耐震構造的にも当時の鉄筋コンクリートであれば
70年代以降の建築物よりよほど頑丈なのではないだろうか、
しかもデザインも素敵だ。


古い建造物を再利用して、なおかつ耐震構造するならば、解体して新建築を建てるほうが
地震国日本には、経済的にも費用対効果として当たり前すぎるのが残念だ。
新建築を古風なデザインにしてもおかしいだろうし、地域限定で何か出来ないものかと
梅雨のさなかに考えている。

2012/06/08

梅雨の前ぶれ

きりっと日差しが強い一日、撮影道具をメインテナンスしたり、車にワックスをかけたりと、せわしい午前中。

午後は少し撮影して、夕方に渋谷のギャラリーへ。ちょうど居合わせたオーナーとちょっとの間だが的を得た話しをした。

若いアーティストや写真家達のこと、それぞれの思惑通りに人は行動しないし、出来ない。
これが、歳を重ねたもの達には非常にもどかしく感じる。が、それは多分勘違いだろうと思った。
何故なら、若いうちに自分でやったか?それ。
年下に無理強いするのはお門違いです。と自分で言って感じた。

アドバイスと言う名の無理強いだと思った。
生活はどうするんだ、売り込み方はこうだとか、海外では、日本では。
など、と結局成功するためには、運とタイミングだなあとも強く感じ思った。

でもギャラリーの階段の踊り場には無数の人達が歩いて汚した無名の作品がころがっていた。
ああ、床になりたかった、今日。


http://hitoshiiwakiri.tumblr.com/